スポーツをしているときは腰痛があまり気にならないが、スポーツが終わってからや、家に帰ってきてから腰痛が出てくるという方が多くいます。
このような方は「恐怖心」が腰痛を悪化させているタイプです。
恐怖心と腰痛の関連を示した研究
恐怖心が身体の動きを制限する可能性を示した研究をご紹介します。
この研究では慢性腰痛の患者を集め、「動作で腰痛が出るということへの恐怖の程度」を質問用紙により計測します。 (Tampa Scale for Kinesiophobia )
そしてその集められた患者に重量のあるかばんをできるだけ長い時間持ってもらう実験を行います。
研究結果1
先ほどの質問用紙の得点が高い人(腰痛への恐怖心が高い人)ほどかばんを持つ時間が短いという結果となりました。
これは動くことによる腰痛への恐怖心が高い人ほど、行動に対する制限があることを示しています。
つまり、日常生活においても動作を控えがちになる可能性が高いということです。
研究結果2
先ほどの質問用紙の得点が高い人(動作による腰痛への恐怖心が高い人)は、実験の前より後で不安が高くなるという結果となりました。
動いてしまった後に、「腰は大丈夫かな?」「負担をかけすぎたかな?」などの不安が出ている状態です。
これがまさに、スポーツした後に痛みが気になる状態です。
考察
不安の程度と感じる症状は密接に関係しています。
スポーツ後の、「腰は大丈夫かな?」といった不安が、症状を増幅させて感じさせることとなります。
これが、スポーツ後に症状が強く感じられるメカニズムです。
では、どのようにしてスポーツ後の腰痛を防げばよいでしょうか?
これには研究結果1が鍵になっています。
腰痛に不安がある人は普段の生活においても活動、動作を制限して生活しています。
この普段の活動において
加筆中...