出産後骨盤矯正とともに気になるのが産後の骨盤ベルトです。
しかし、多くの方は骨盤ベルトについて勘違いをしたまま使用しているようです。
骨盤ベルトは出産で大きくなった骨盤を押さえつけて小さくするものではありません。
単純にベルトで押さえつけても骨盤は小さくなりません。
骨盤のベルトは圧迫で骨盤を小さくするためのものではなく、
出産後、不安定になった骨盤を安定化させるために使用するものです。
出産時に、赤ちゃんが出てくる産道を確保するために骨盤同士を接合している仙腸関節や恥骨結合が緩みます。
そして出産後に次第に仙腸関節・恥骨結合は固定化されていきますが、しばらくは不安定な状態です。
また人によってはその不安定な時期の生活によりさらにその靭帯を痛めてしまうこともあります。
これが産後に腰痛が多い原因となります。
骨盤ベルトはこの不安定な靭帯を補うために着用するのです。
産後の骨盤矯正に来院される方々を見ていると、みなさん漠然と骨盤ベルトを着けています。
取り付ける位置であったり、締め付けの強さなどです。
これも、骨盤ベルトを使用する目的を、間違っているためです。
骨盤ベルトは不安定な骨盤を安定化させるためのものですから、
不安定な部分を補うようにつけなければ意味がありません。
出産で痛めやすい部分は仙腸関節と呼ばれる部分です。
この関節は縦に10cmほどもある関節で、人によって痛める部分が違います。
仙腸関節の上部を痛めた方はその部分を、下部を痛めた方はその部分を保護するように着用します。
ただ、その痛めた部分を探し、ベルトをつけるのにはコツが必要です。
1.座った状態で腰の部分にある二つの腰の出っ張りを確認する
2.このでっぱりの内側を上から下へとぐりぐりと押す
3.ぐりぐりと押したときに、組織がブヨブヨとしていたり、他と比べて押すと痛いところを探す
4.その部分が仙腸関節の痛めた部分なので、そこにベルトがあたるように取り付ける
ポイントは3.の部分で、問題となる痛めた部分を探せるかどうかです。
間違ってつけても効果は期待できません。
落ち着いて探してみてくださいね。
岡崎整体まで骨盤ベルトをご持参いただければ3.の痛めた部分をお伝えし、正しい取り付け位置を指導いたします。
ご希望の方はベルトをお持ちください。
また、痛めた部分の状態を見ながら、適切な着用時期も指導いたしますね。