腰痛で病院に行くと薬が処方されます。
はじめは「ロキソニン」、しびれがあれば「メチコバール」などのビタミン、なかなかよくならないと「リリカ」などです。
ロキソニン(消炎鎮痛剤)
よく耳にするロキソニンですが、これは消炎鎮痛剤に分類されます。
例えば歯を抜くとき、麻酔をうって痛みを感じないようにさせ、麻酔が効いているうちに抜歯します。
抜歯すると周りの組織が損傷しますので炎症が起こります。
この炎症を抑えるのにロキソニンなどが処方されるのです。
なので、炎症の痛みというのは抜歯した後のズキズキ痛む痛みです。
このような痛みにはロキソニンは効果てきめんです。
ちなみにボルタレンも同じく消炎鎮痛剤、湿布は皮膚から吸収させる消炎鎮痛剤です。
腰痛の場合はどうでしょうか?
あなたがぎっくり腰を起こしたとします。
ギクッと痛めて、当日・翌日くらいは何もしなくてもズキズキした痛みがあります。
この痛みは炎症性の痛みですので、ズキズキが気になるようでしたらロキソニンを飲みましょう。
気にならないのであればほかっておいても大丈夫です。
無理をしなければ炎症は2日もあればたいてい落ち着いてきます。
一方、このような痛みはどうでしょうか?
- 動かなければよいが、動き出しで痛い
- 寝返り、歩行、立ち上がりなど
- 長く座っていると痛い
- 痛めてもう1週間になる
これらがぎっくり腰などでなく慢性の症状であれば炎症は起きていません。
なので慢性腰痛にはロキソニンが効かないのです。
病院で薬もらっても効かなかった、というのはこのパターンです。
ただ、慢性の腰痛でも筋肉や腱などに負担がかかることで炎症が出ている場合もあります。
その場合は安静時でも痛みが出ることが多いのですが、この場合はロキソニンが効くことがあります。
必要かどうかの判断
なので、自分にロキソニンが必要かどうかの判断は、使ってみて楽になるかどうか、しばらくやめていて痛みが再発するかどうか、で判断されるのが良いでしょう。
そして効果あったかどうかを医師や薬剤師に相談の上使用を決めましょう。
まとめ
- ロキソニンは炎症に有効
- ぎっくり腰直後は炎症があり有効
- 慢性腰痛は基本効かない
- 慢性腰痛でも一部効く場合も
- 使ってみて効くのであれば継続する