整体と接骨院の違い

整体と接骨院では施術対象とする症状・疾患が違います。

まず、わかりやすいのは接骨院。
こちらは柔道整復師という資格であり、「怪我」を治す専門資格です。

そしてその「怪我」とは、

  • 打撲
  • ねん挫
  • 挫傷
  • 脱臼
  • 骨折

になります。

そしてこの「怪我」の施術に対して健康保険の適応が認められています。

スポーツなどにより、明らかな受傷原因がわかるものであれば接骨院を受診して保険治療を受けると良いでしょう。

ただし、レントゲン撮影などはできないため、骨折の可能性がある場合は整形外科などを受診するのが無難になります。

ちなみに、接骨院と整骨院、ほねつぎ は名称が違うだけで同じです。


整体は?

対して、整体・カイロプラクティックなど、怪我したわけでもないのに現れる不調を主に扱っています。

それには、

  • 腰痛
  • 肩こり
  • 頭痛
  • 手・足のしびれ

などです。

整体・カイロプラクティックには保険適応は認められておらず、自費診療のみとなります。


接骨院の現状

ただ、皆さんがわかりづらく感じているのは最近の接骨院の現状にあります。

接骨院で、整体やカイロプラクティック、骨盤矯正などを提供することがあるからです。

本来、接骨院は「怪我」の専門家なのですが、ここ数年数十年、「整形外科」が増えたことにより専門分野だけでは経営が成り立たない状態になってしまいました。

そこで専門外である慢性症状を取り扱うために、整体やカイロプラクティックなどを学んで接骨院で提供するようになったのです。

これにより、一般の方にはなかなか区別しにくい状態となってしまったのです。


まとめ

  • 接骨院は「怪我」が専門対象であり、整体は慢性症状を専門としています。
  • 接骨院は「怪我」に対して健康保険が扱えます
  • 整体では健康保険は扱えません