病院に行くべき危険な頭痛

1.くも膜下出血

この特徴の頭痛は、突然頭をハンマーでたたかれたような激痛です。また痙攣、嘔吐、意識障害を伴うことがあります。
このような症状であれば一刻を争いますので救急車を呼びましょう。

2.脳出血

脳の血管が破れて起こる頭痛ですので、血管が破れた際に痛み、徐々に痛み自体は弱くなっていきます。重要なのは、手足のまひやしびれ、強いふらつき(平衡障害)、ろれつが回らない(言語障害)などの症状が頭痛の後に起こります。
このようなサインが出たらすぐに病院を受診しましょう。

3.脳腫瘍

脳に腫瘍ができます。腫瘍が大きくなるにつれ徐々に頭痛が出てきます。
こちらも重要なのは、手足のまひやしびれ、強いふらつき(平衡障害)、ろれつが回らない(言語障害)などの症状が徐々に出てきます。
このようなサインを伴うようであれば一度病院を受診しましょう。

4.髄膜炎

体内に入ったウイルスや細菌が原因の頭痛です。
特徴としては発熱を伴ったズキンズキンとした激痛で、首の後ろが痛くなる場合もあります。
項部硬直といって頭を前に倒すと症状が悪化する場合があります。
このような発熱と頭部の激痛が収まらないようであれば病院を受診しましょう。

5.慢性硬膜下血腫

頭部をぶつけた際に出血し、徐々に出血がひどくなって頭痛が現れます。
ぶつけた程度にもよりますが、ぶつけてからしばらくして頭痛が現れます。
1~2か月して現れてくる場合もあります。
ぼんやりしたり物忘れや尿失禁が起こる場合もあります。

1のような激しい症状であればわかりやすいのですが、2以下の頭痛の場合、判断が遅れてしまうことも多くあります。
慢性的な頭痛持ちの方であれば、「いつもと違う」頭痛ではないか?、神経症状は出てないか?そこに注意して不安なら迷わず病院を受診しましょう。